むし歯・根管治療

どうしてむし歯になるの?

むし歯になる原因のひとつとして、人の口の中に住んでいる細菌が影響しているとされています。
人の口の中には350種類、1000億以上もの細菌が存在し、むし歯の原因になる細菌が「ミュータンスレンサ球菌」です。
食べ物に含まれている糖質はミュータンスレンサ球菌のエサになります。
食事をした後に歯を磨かないまま放置しておくと、ミュータンスレンサ球菌は歯垢(プラーク)になり、糖質から酸を作り出します。
その酸が、歯の成分であるカルシウムを溶かして歯を弱くしていってしまいます。
弱くスカスカになった歯には次第に穴が空き始め、むし歯治療が必要な状態になります。

どうしてむし歯になると痛くなるの?

むし歯の痛みは、進行度により異なります。
むし歯は、歯の表面にある硬いエナメル質から始まり、象牙質、歯髄、歯根と、徐々に内部に浸食していきます。
浸食が象牙質まで達すると神経を刺激するようになるため、痛みを感じ始めます。
内部に進むほど痛みが強くなる傾向がありますが、人によっては痛みがないまま進行していくこともあります。

むし歯になったらどんな治療をするの?

むし歯の進行度は、COからC4までの5段階の言葉で表現されます。
数字が大きくなるにつれて進行度は重くなっていきます。
「C」はむし歯の意味を持つ「Caries(カリエス)」の頭文字からきています。
むし歯の進行度別に治療方法を紹介します。

むし歯の進行度CO:むし歯初期

エナメル質の表面が溶かされ始め、薄茶色に見える状態。
まだ痛みなどの自覚症状はなく、セルフケアで修復が可能です。
再石灰化を促進する歯磨き剤を使用して、健康な歯を取り戻しましょう。

むし歯の進行度C1:歯の表面が溶け始める

一部のエナメル質の表面が溶けてはいるが、まだ痛みなどの自覚症状が出ていない状態。
早期治療を行うことで健康的な歯を維持できますので、早めの治療を行いましょう。
むし歯だけを削り、空いた部分を合成樹脂(レジン)で充填する治療を行います。

むし歯の進行度C2:象牙質に達する

むし歯がエナメル質から内部の象牙質に達した状態。
象牙質に達すると、神経を刺激し始めるため、冷たいものや甘いもので痛みを感じるようになります。
象牙質は軟らかい組織なので、むし歯の進行が速くなります。
症状を感じ始めたら、できるだけ早めに治療を行いましょう。
範囲が小さい場合は、むし歯を削りとってから合成樹脂(レジン)で充填をします。
範囲が広い場合は、むし歯の除去の後、金属やセラミックの詰め物(インレー)で修復していきます。

むし歯の進行度C3:歯の神経に達する

むし歯が歯髄(歯の神経)まで浸食している状態。
歯髄に細菌が入り込み、ズキズキと激しい痛みを感じることが多くなります。
表面に大きな穴が空いている場合だけではなく、見た目は小さな穴でも内部でむし歯が進行していることもあります。
歯髄の炎症が重度になると、歯髄組織を除去するための、根管治療(歯の根の治療)が必要になります。
根管内の歯髄組織を除去したら消毒し、シーリング材を充填します。
歯の神経がなくなった歯は脆くなるため、金属やセラミックの被せ物(クラウン)をして補強します。

むし歯の進行度C4:歯質が溶け、歯根のみの状態

歯冠部(歯肉から上の部分)がほぼ溶けてなくなり、歯根だけが残った状態。
歯髄に神経が残っている場合は、ズキズキと激しい痛みを感じます。
神経が全て死んでしまっている場合は、痛みは感じません。
痛みを感じなくなっても治療は必要です。
歯髄を露出させたままにしておくと、歯根に膿が溜まるなどの症状が出る可能性があります。
歯の機能が残っている場合は、C3と同様に根管治療を行い、被せ物をしていきます。
やむを得えず歯を残せない場合は、歯根部の抜歯を行います。
抜歯後は、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどの方法で、歯の機能を補います。

極力痛くない治療の取り組み

阿佐ヶ谷雪下歯科医院では、患者さんになるべく痛みを感じさせない「無痛治療」を実践しています。
最新の器具と熟練のテクニックを融合させた、快適な無痛治療を提供します。

カウンセリングで患者さんの不安を和らげます

阿佐ヶ谷雪下歯科医院では、患者さんがなるべく痛みを感じないようにするためには、リラックスして治療に臨める環境が必要と考えています。
そのため、治療に対する不安を取り除き、患者さん一人ひとりの声を聴く、カウンセリングの時間をしっかり設けています。
痛いのが苦手な方や治療に不安がある方は、カウンセリングの際に遠慮なくご相談ください。

33G(0.25mm)の極細の針

雪下歯科医院で使用している注射針は、髪の毛よりも細い極細の針です。
また熟練のテクニックで、痛みの少ない箇所に針を刺すなどの工夫を心がけています。
麻酔注射時の痛みはほとんど気になりません。

表面麻酔

注射針を刺すときの痛みを減らすために、麻酔液注射前にキシロカインジェル(表面麻酔)を患部に塗布しています。

電動麻酔

極細の針を装着した電動麻酔で、麻酔液の注入を行います。
麻酔液を一気に注入すると歯肉の膨張を引き起こし、痛みを感じる原因になります。
そのため雪下歯科医院では、一定の速度で麻酔液を注入するよう配慮しています。
また、温度変化による違和感を減らすために麻酔液を体温と同じ温度にしてから使用しています。

極力歯を残す治療の取り組み

阿佐ヶ谷雪下歯科医院のむし歯治療のコンセプトは「患者さまの本来持っている歯質をできる限り残すこと」です。
しかし、むし歯が重度になるほど、削らないことは難しくなります。
健康な歯を残すためには、定期的な歯のメンテナンスが大切です。
阿佐ヶ谷雪下歯科医院で、歯を残すために行っている治療を紹介します。

拡大鏡

治療の痛みをなるべく少なくし、歯をなるべく削らないためには、治療部位を確認できなければなりません。
そのため阿佐ヶ谷雪下歯科医院では、治療部位を可視化できる高倍率拡大鏡を使用しています。
高倍率拡大鏡の利用により、ミクロン単位での治療精度が可能となりました。

OKマイクロエキスカ(スプーンエキスカベーター)

健康な歯をできるだけ残すためには、むし歯になっていない歯を削らないことが重要です。
しかし、むし歯に浸食されてしまった部位は軟らかくなっており、除去をする際にドリルを使用すると健康な歯まで削ってしまうことがあります。
そのため雪下歯科医院では、除去の際には、スプーンエキスカベーターという器具を使用しています。
スプーンエキスカベーターを使用することで、健康な歯を削ることなく、むし歯に浸食されてしまった歯のみを丁寧に除去することが可能です。

歯科用CT

阿佐ヶ谷雪下歯科医院では、全国に1%未満しかないといわれている歯科用CTで、精密な検査を受けることが可能です。
歯科用CTでは、従来のレントゲンとは違い、360度どの角度からでも撮影ができます。
歯の断面や歯の根、顎の骨などの精密な撮影が可能で、患者さんに分かりやすい治療内容を伝える上でも有効です。
他の歯科医院で「歯を抜かなければならない」といわれた場合でも、検査結果次第では残せる可能性があります。
「なるべく歯を残したい」という方は当院までご相談ください。

MTAセメント

歯髄が露出してしまった歯にはMTAセメントで保護治療を施します。
MTAセメントはケイ酸カルシウムを主成分とした、神経を保護する歯科材料です。
世界中で多くの症例に応用されており、封鎖性や石灰化促進作用にも優れています。
MTAセメントを使用した神経の保護は成功率が高く、信頼性の高い治療法です。

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